ホンダと長期に渡って契約を締結していることが

7/15(土) 9:01配信

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 F1の世界では、噂話は日常だ。

 そんな中、マクラーレンとホンダの関係を巡る噂が後を絶たない。開幕前から「マクラーレンがホンダとの提携を解消する」という噂が流れ続け、その後、マクラーレンがホンダと長期に渡っhttp://www.freeml.com/bl/15693443/370700/
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て契約を締結していることが判明すると、今度は「ホンダとの提携は残したまま、ホンダが競争力を身につけるまで別のエンジンを搭載するのでは?」と、噂は形を変えた。

 いったい、いまマクラーレンとホンダの関係はどうなっているのか。ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史氏は、次のように眉をひそめる。

 「世の中に出回っている噂をすべて把握はしていませんが、少なくともマクラーレンがホンダと契約を解消するということはありませんし、マクラーレンとの話し合いは常に継続を基本として、ポジティブに行われています。ましてや、来年1年間だけとりあえず別のエンジンを搭載して、ホンダの競争力が上がったら、再びマクラーレン・ホンダとして戦うという選択肢なんてない。完全に否定します。私たちとマクラーレンには契約があります。マクラーレンもそれはできないですし、そんな話もマクラーレンとはしていません」

噂が出るたびに、マクラーレンに確認する。

 だが噂の中には、マクラーレン側のスタッフのコメント付きのものもあった。ホンダが知らないだけで、マクラーレンは契約を解消したいのではないか。

 山本部長はそれも否定した。

 「噂の中で事実とは違う形で出されているコメントについては、私たちもマクラーレンにその都度、確認しています。マクラーレン側からは『私たちがそんなことを言うわけはない。記事に書かれているわれわれのコメントは、記者によってうまくつなぎ合わされているだけ』という説明がされており、われわれも彼らを信用しています」

「噂は不安なものほど広がりやすい」という法則。

 にもかかわらず、なぜ噂は広がったのか。

 心理学の世界では、「噂は内容が不安なものほど、広がりやすい」と言われている。不安な気持ちになるほど、誰かとその不安を共有したくなるからだという。ホンダのパワーユニットではマクラーレンはこのままずっと勝てないというイギリス人の不安が、マクラーレンとホンダの契約解消報道につながっているというわけだ。

 これは日本人にも当てはまる。

 日本人の不安は、せっかく長谷川祐介氏が総責任者に就任して戦える体制になったのに、今年成績が出ないことで、長谷川総責任者がその責任を取らされるのではないかというものだ。

 もちろん、山本部長はこれも否定する。

 「今後も、長谷川総責任者体制に変わりはありません。確かに今シーズンの結果だけを見れば、復帰した'15年と同等かそれよりも厳しいことは確かです。ただ、技術的には昨年までのエンジンでは限界も見えていた。そこでわれわれは2017年以降に頂点を狙っていくために、昨年の8月に新しいチャレンジを選択した。それは長谷川ひとりが決めたことではなく、ホンダの総意であり、それはマクラーレンにも説明して納得してもらっています。それを今年成績が出ないからといって、長谷川ひとりに責任を転嫁するようなことは、われわれは絶対にしません。それは八郷(隆弘/社長)も同じで、そのような噂が出ると『なんでこんな噂が出るんだ』と呼びつけられるほどです」